短期入院した児(平均年齢3歳)に付添っている母親6名を対象に、《発症から外来受診まで》の思い、《外来受診から入院まで》の思い、《入院中》の思い、をインタビューしカテゴリー化した。その結果、《発症から外来受診まで》は、母親としてわが子をどうにかして楽にしてあげたいという願い、原
小児と病気・入院
乳幼児の緊急入院に対する母親の思いとその援助について
主文献 黒川恵子他:短期入院の子どもに付添う母親の思いについて、小児看護、38、32-34、2008 の 要旨
短期入院した児(平均年齢3歳)に付添っている母親6名を対象に、《発症から外来受診まで》の思い、《外来受診から入院まで》の思い、《入院中》の思い、をインタビューしカテゴリー化した。その結果、《発症から外来受診まで》は、母親としてわが子をどうにかして楽にしてあげたいという願い、原因を知ることで母親自身が安心したいという思いがあった。《外来受診から入院まで》は「病名がわかり安心した」とあるように、病名が判明することで母親の不安は軽減し、安心感が出てきたことが考えられる。一方、「急な入院への驚きと戸惑いの思い」があることもわかった。これは、母親・妻、また有職者の場合など、それぞれの役割があり、その役割をどう処理していけばいいのかわからず一時的に混乱を引き起こしてしまうのではないかと考える。その結果「入院についての説明、確認への希望、怒り」という思いが表出されたと思われる。「同胞の世話の心配」においては、突然の入...