情報とコミュニケーションについて
新しいメディアは古いメディアを駆逐するか
本格的に地上デジタルは放送の時代に突入した。なんと、アナログ放送のテレビは映らなくなると言う。
新しいメディアは古いメディアを駆逐するかのような議論が、行われていた事もあったし、自分が知らないだけで、どこかでは今もそう言う議論があるのかもしれない。果たしてそうだろうか。
明治に入ってからでも、マスコミュニケーションに限定して考えて見て、まず、新聞が来た。「来た」と言う表現はおかしいのかもしれないがとにかく来た。毎日、自宅まで届けられるニュース、広告欄には、最新の商品の宣伝。これがどれだけ画期的なニューメディアだったのかは我々平成にすむ人間には遠い幻ではあるけれども図書館などに行き、しっかり勉強すれば、幻の向こうにうっすらと、当時の興奮が見える。しかしこの教科書にはそんな事は一行たりとて載っていない。
次にラジオが来た。ラジオの原理はかなり以前より知られてはいたが、実用化は1920年代だった。最初の頃は、やはりコンテンツに並々ならぬ苦労があったと聞く。現代なら、録音テープやら街頭インタビューやら、いろいろな...