[1、序章]
初めに、このレポート課題を作成するのに際し様々な文献やホームページに当たった。歴史的事実として知っていたナチスドイツによるホロコーストであったが、何か昔の出来事、中学・高校で習ってきた単なる「歴史」というように自分とはかけ離れた無関係な話であると感じていたのが正直な所であった。国も違うし時代も違う、私たちのいる現代の平和な国日本では起こり得ないものだとさえ思っていた。今ここでそのような考え方をしてきていた自分が恥ずかしい。このレポートのために様々な資料に触れ、当時の人々の苦悩、時代背景等が理解できた。この問題は、一人の人間としてしっかり考えなければならないものである。どうしてあのようなことが起きてしまったのか、なぜ犠牲者が「ユダヤ人」でなければならなかったのか、ナチスは何を考えていたのか、当時の時代を生きていた人々――ドイツ人やユダヤ人に関わらず――はどう思っていたのか、当時の時代よりずっと後に生まれた私たちはそこから何を学ぶべきかなどを考察しつつこのレポートを展開していきたい。
[2、「ユダヤ人」とは?]
現代のイスラエル帰還法によると、「ユダヤ人」とは母親がユダヤ人であるか、ユダヤ教に改宗した人のことであるとなっている。「父親がユダヤ人でも母親が非ユダヤ人の場合、子供はユダヤ人ではないと、ユダヤ法は定めています。母親がユダヤ人なら、確実にユダヤ人の血は受け継がれていくわけです。父親ではなぜだめか。
目次
1、序章
2、「ユダヤ人」とは?
3、課題図書を読んでの感想
4、「マルコポーロ事件」について
5、終章・考察
[1、序章]
初めに、このレポート課題を作成するのに際し様々な文献やホームページに当たった。歴史的事実として知っていたナチスドイツによるホロコーストであったが、何か昔の出来事、中学・高校で習ってきた単なる「歴史」というように自分とはかけ離れた無関係な話であると感じていたのが正直な所であった。国も違うし時代も違う、私たちのいる現代の平和な国日本では起こり得ないものだとさえ思っていた。今ここでそのような考え方をしてきていた自分が恥ずかしい。このレポートのために様々な資料に触れ、当時の人々の苦悩、時代背景等が理解できた。この問題は、一人の人間としてしっかり考えなければならないものである。どうしてあのようなことが起きてしまったのか、なぜ犠牲者が「ユダヤ人」でなければならなかったのか、ナチスは何を考えていたのか、当時の時代を生きていた人々――ドイツ人やユダヤ人に関わらず――はどう思っていたのか、当時の時代よりずっと後に生まれた私たちはそこから何を学ぶべきかなどを考察しつ...