4-1スピネル型フェライト磁性体の合成と鉄化合物の磁化率の測定(湿式法、(粉末)X線解析、磁気天秤、磁化率の測定法の習得)

閲覧数12,069
ダウンロード数45
履歴確認

    • ページ数 : 9ページ
    • 会員1,100円 | 非会員1,320円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    フェライト磁性体の合成
                              
    1.目的
    フェライトは一般式M2+O・Fe2O4で表される2価の金属Mの亜鉄酸塩の総称で、Mn,Fe.Co,Ni,Cu,Mg,Zn,Cdなどの場合、強磁性を示し、いずれもスピネル型結晶構造を持つ。電気抵抗が大きく、高周波磁性材料として有用な無機材料である。この実験では、溶液からの沈殿合成法により鉄フェライトFe3O4とその部分置換組成である亜鉛フェライト
    Zn0.5Fe2.5O4を2種類合成して、磁性を調べることで、溶媒法による無機固体材料の合成と磁性体の特質について理解する。
    2.理論
    ・スピネルと逆スピネル構造について
    スピネルとは尖晶石(MgAl2O4)から由来する結晶構造でAB2O4と表される。Aイオンは四面体間隙に、Bイオンは八面体間隙に分配されている。一方、Bイオンの半分が四面体間隙に、残りのBイオンとAイオンが八面体間隙に分布するのが、逆スピネル型構造である。(NiFe2O4,CoFe2O4,Fe3O4など)
    ・XRDについて
    XRDはX線回折のことである。回折現象は、電磁波が周期的な構造を持つ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。