無機錯体の合成と物性

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    「無機錯体の合成と物性」
    要旨
    カルボナトビス(エチレンジアミン)コバルト(III)塩化物[Co(en)2(CO3)]Cl(以下錯体A)を経由して、ジクロロビス(エチレンジアミン)コバルト(III)塩化物[Co(en)2Cl2]Cl(以下錯体B)を合成する。錯体Bにはトランス体とシス体があり、それぞれ溶液の色が異なる。それは吸収するスペクトルが異なるからであり、それはCoの電子配置と錯体の構造に理由がある。トランス体とシス体を合成し、錯体Aとあわせて3種類の錯体の吸収スペクトルを測定し考察することが今回の目的である。他に3種の錯体を加熱して吸収スペクトルを測定した、これはシス体とトランス体の構造変化が熱に大きく関係しているためである。
    他にトランス体の性質を知るために硝酸銀と反応させた。
    図1-1 実験の写真 左は加熱前、右は加熱後、熱を加えることにより、錯体を形成し、吸収する波長(可視光)が変わったため、色が変化するのである。
    目的
    カルボナトビス(エチレンジアミン)コバルト(III)塩化物[Co(en)2(CO3)]Cl(以下錯体A)を経由して、ジクロロビス(エチレンジアミン)コバ...

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