法令違憲も適用違憲も、共通して違憲判断をするものである。そして、法令違憲や適用違憲がなされた裁判はその故に影響を統治機関に及ぼす場合がある。具体的には、違憲の裁判に応諾する、あるいは、違憲の裁判に承服せずそれに対抗するというものである。これに対して、影響を受けずに無視・放置する場合もある。
以下、代表的事例をあげる。なお、対抗する事例はない。
―応諾―
【尊属殺重罰規定違憲判決;最大判S48.4.4】
下記のように、判決当時から約20年間にわたり無視・放置の状態であったが、1995年、刑法常任の口語化を目的とした改正の過程でようやく削除することとなった。
【薬事法距離制限規定違憲判決;最大判S50.4.30】
同年6月6日に薬事法の関係規定を削除する改正案を成立させた。
【堀木訴訟第一審判決;神戸地判S47.9.20】
翌年、児童扶養手当法の併給禁止規定は改正され、併給が可能になった。
法令違憲と適用違憲の機能について
法令違憲も適用違憲も、共通して違憲判断をするものである。そして、法令違憲や適用違憲がなされた裁判はその故に影響を統治機関に及ぼす場合がある。具体的には、違憲の裁判に応諾する、あるいは、違憲の裁判に承服せずそれに対抗するというものである。これに対して、影響を受けずに無視・放置する場合もある。
以下、代表的事例をあげる。なお、対抗する事例はない。
―応諾―
【尊属殺重罰規定違憲判決;最大判S48.4.4】
下記のように、判決当時から約20年間にわたり無視・放置の状態であったが、1995年、刑法常任の口語化を目的とした改正の過程でようやく削除することとな...