初等教育実習
担当教授者 味方修
1、教育実習の意義・目的について述べなさい。
教育実習には、子どもたちを育成する実践の場に直接携わり、教育とは何かについて、その意味、内容、方法を学ぶという意義がある。学校の教育実践に直接携わることで、実習生は教師としての責任の重さを知り、学級や学校の雰囲気を感じ取ることが求められる。そして、教育という行為が行われるためには、授業準備、教材研究、授業展開の仕方など、確固とした理論に基づいた授業実践の必要性を実感することにもなるだろう。
また、教育実習は、改めて教師の仕事の重要性を知り、教職に就くことの確認をする機会でもある。実習生は教育実習において教師として、教育という行為を直接体験し、指導することの難しさや子どもを理解することが容易ではないことを知る。そして、専門職としての教師の資質・能力を高めることの重要性に気づき、自らを振り返り、改めて教職に就くための課題と向き合い、自分をいかに教師として高めていくことができるかを考えるよい機会となるのである。
これらを踏まえて教育実習の目的について考えたい。第1に、教育実習は大学における教職専門教育の完成...