法学読書2

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    事実の治癒力-心理臨床と司法の協働 2009年05月26日 神谷 信行 弁護士にとって重要なことは依頼者の個人史と自分の個人史を突き合わせる内面的な営みにおいて、自らの自己愛的なものや自我肥大を断ち落とす鍛錬をすべきこと。弁護士が依頼者と共依存し、互いの影を共有しその影を相手方当事者や代理人に投影させて攻撃していると見られるケースもまれでない。弁護士の闘争的な態度の中にその弁護士自身の影が現れている 五時までに帰っておいでという幅のある表現では彼は認識しづらく、五時にかえっておいでと具体的に明示しなくてはならない。注意の集中は他の領域の認識の欠落と裏腹。不注意を倫理的に非難しても、外界を見るやり方が「彼独特の方式」に基づいているのであり、「方式」は簡単には変更できないのだから「教育的指導」をしてもほとんど効果はない。いくつものことを同時に求めても、その一つしかできないということも、この「認識とやり方の方式」に基づくもの。 多動な子は「身体」の面だけでなく、「観念の多動」といって、物事を考えるときにも同じことを何度も繰り返し考えたり、考えもめまぐるしく動くことがある。拘置所で強迫的ともい...

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