「情報社会と現代人のあり方について」
このリポートでは、情報社会の諸相(色々な姿や様子)、新たなメディアの形態、それに対する人間の対応をまとめることで、情報社会と現代人のあり方について考えていくことにしようと思う。
情報社会とは、私たちの生活の営み方、モノに対する感受性、社会的ネットワークの結び方といった社会生活を支える文化面での変容の姿が抽出されるであろう。
「遊び」という行為と「情報化」はとても親和性が高い。「情報化」の深層に遊戯性という要素が重要なパートを占めるためである。「遊び」は、自発的な活動、喜びと楽しみの源泉であり、感覚的、官能的、身体的な次元で人間のリアリティの領域の多元化を増幅している。人工現実感を作り出す、メディアの社会・文化的影響、私たちの身体感覚レベルまで入り込むという社会生活への受容は、情報メディアと遊戯性の融合が大きな意味を持つといえる。
今日の「遊び」は、ファッション化し、イメージ化してきている。このイメージにとって、演出する道具=モノが増幅装置の役割を果たす。遊び道具=モノ自体が1つの記号=メディアとして登場しているのである。「遊び」の本来的な要素として...