産業革命以後、世界の人口は急速に増加し、20世紀の初めに約16億人であった全人口が、わずか百年の間に60億人を超えるまでになっている。このまま増加し続けると、2050年には約90億人にまで増える見込みである。特に発展途上国での増加が著しく、アフリカの人口にいたっては2050年までに倍増の見込みとなっている。
人口が増えると、当然、食料の不足、つまり飢えが生じる。もちろん食料だけに限らず、生活空間、森林なども足りなくなることは容易に予測できる。だが、食料の不足しているような国に限って人口が増加を続けるというのは、どこか不思議に思える。
発展途上国における人口増加の原因として、一般には、「貧困のため」という説明がなされることが多い。一家の稼ぎ手として、生産力として子供をつくるということである。
ネットワーク『地球村』の高木善之氏は、貧困は、人口増加の「原因」ではなく「結果」だと説明する。
発展途上国における人口爆発
産業革命以後、世界の人口は急速に増加し、20世紀の初めに約16億人であった全人口が、わずか百年の間に60億人を超えるまでになっている。このまま増加し続けると、2050年には約90億人にまで増える見込みである。特に発展途上国での増加が著しく、アフリカの人口にいたっては2050年までに倍増の見込みとなっている。
人口が増えると、当然、食料の不足、つまり飢えが生じる。もちろん食料だけに限らず、生活空間、森林なども足りなくなることは容易に予測できる。だが、食料の不足しているような国に限って人口が増加を続けるというのは、どこか不思議に...