中学校(高校)における学級活動の留意事項についてまとめよ。
中学校(高校)における特別活動は、2008年1月の「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領の改善について」の答申に基づき、目標を「望ましい集団生活を通して、心身の調和のとれた発達と個性の伸長を図り、集団や社会の一員としてよりよい生活や人間関係を築こうとする自主的、実践的な態度を育てるとともに、人間としての生き方についての自覚を深め、自己を生かす能力を養う」としている。主に、コミュニケーションのはかり方を重点的に、集団活動を通して、自己理解・他者理解・人間関係の大切さを学ぶために設けられている。教科指導や道徳指導と関連させて考える必要はあるが、その性質は違っており、経験や体験によって「自主的、実践的」を重要とし社会性を身につけていく必要があるだろう。いくつかの種類の特別活動がある中で、特別活動における学級活動(ホームルーム運営)について述べる。特に、中学校や高等学校は教科担任制であるため、学級活動は生徒との信頼関係を確立する意味で大切な時間となる。
第一章 学級活動の内容
(1)学級や学校の生活づくり...