ハヴィガーストの発達課題について述べよ。
アメリカの教育学者ロバート・R・ハヴィガーストは、教育・発達・学習の諸分野において広範な問題解決に力を尽くし、学界に浮雲を巻き起こした人物である。中でも、「発達課題」という独創的な概念をもち、その著書『人間の発達課題と教育』においても積極的に「発達課題」について述べている。各国で翻訳され、いまだ永く影響力を与え続けている概念である。
ハヴィガーストのいう「発達課題」とは、どのような概念なのだろう。発達課題とは、特定の個人がその生涯のある時期において必ず達成すべき主題を、具体的に記述したものを指す概念である。つまり、人間が発達段階において成就すべき能力は、それまでの段階を通じて周囲などから与えられた主題をどれだけ獲得してきたかに関わるとした。また、ハヴィガーストは「発達課題は、個人の生涯にめぐりいろいろの時期に生ずるもので、その課題をりっぱに成就すれば個人は幸福になり、その後の課題も成功するが、失敗すれば個人は不幸になり、社会で認められず、その後の課題の達成も困難になってくる。」と記している。この「発達課題」という概念が教育にとって有益で...