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本稿では、子どものかつての遊びと現代の遊びを比較しながら運動能力の発達との関係について述べる。ここでは現代の子どもの例として現在の小学校中学年とし、かつての子どもの定義は昭和の終わりとする。
ここではまず始めに、子どもの運動能力の変化について資料を示した上で、検討する。次にその変化の原因として、彼らの遊びを始め生活の変化について述べる。
まず、子どもの体力の変化についてであるが、文部科学省HPより資料①によると、昭和60年度と比較して平成19年度の体力・運動能力については,男女ともに全ての項目で低下がみられ,特に50メートル走,立ち幅とび,ソフトボール投げにおいては,大きな低下がみられた。 また、資料②からわかるように外での遊びやスポーツは小学生女子では7割がこれらを「しない」または「30分以下」と回答し、男子でも過半数を超える。
つまり、今の子どもは運動する時間が減少したことで、四半世紀前の子どもよりも運動能力が落ちたと考えられる。
この原因を検討したい。これは、小学生の放課後の過ごし方が変化し、外遊びやスポーツをしなくなった点を挙げたい。資料をあげて説明していく。
まず、小学生...