「従来の知識伝達を重視した授業の設計と評価に対して主体的な学習を基本とする授業について設計と評価の特徴を比較し、その比較の視点毎にまとめて授業設計ならびに評価についての留意点を述べよ。」
現在の我国の教育は大きな変革の時期を迎えていると言うことができる。それには幾つかの背景が考えられる。まずは科学技術の進歩により様々な知識が即座に陳腐化していき、常に新しい内容を学習する必要が出てきたこと。次に、国際化の影響により様々な価値観が存在していること。そして、児童生徒の実態も多様化し、様々な学力・性格・学習意欲を持つ子ども達を教室に迎えていること。さらに、施設設備が学校によって多様化しており、従来の教育現場では予想も出来なかった機能を持つ情報通信技術が導入されていること。この情報通信技術の拡大は学校に留まらず家庭にも影響を及ぼし、情報が氾濫しており一人一人の興味関心により即座に情報を取得できる環境が出来上がっている。学校教育においても当然のこととしてこれらの背景を基とした教育の変革が求められている。端的に言えば、これまでのように特定の教育理論に基づいた授業を展開していくこと、特定の技術により...