「生きる力」の育成と道徳教育について述べよ。
1996年、第15期中央教育審議会が示した『21世紀を展望した我が国の教育の在り方について』で、教育のあり方の基本方向として、学校、地域、家庭をあげて子どもたちに「生きる力」を身につけさせるべきことが提言されている。「生きる力」とは次の三つの能力から成る「全人的な力」であり、「人間としての実践的な力」(知・徳・体のバランスのとれた力)であり、「生きていくための「知恵」」とも言うべきものである。
自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する能力。
自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性。
たくましく生きるための健康や体力。
これからの子供たちに必要となるのは、いかに社会が変化しようと、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力であり、また、自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性なのである。
学校で育む学力は、受験の手段で終わるのではなく、生涯にわたって生きる力となるべ...