法律学概論の合格レポートです。参考にどうぞ。
物権と債権の違いについて。
法律上、財産権を統一的に定義した規定は
ないが、物やサービス(これらをまとめて財
貨ということがある)がもたらす経済的利益
を内容とする権利である、と定義する。
こうした定義は、人格権・身分権や国家・社
会の秩序に関する利益と財産権を区別するの
に有用である。
まず、財産法の基本原理として、次の3つが
あげられている。
第一に、所有権絶対の原則である。すなわち
物を支配する権利である所有権は最も完全な
権利と考えられているが、所有権者は、自由
に、その物を使用し、そこから収益をあげ、
それを処分することができるのであって、他
人はもちろん国家であってもその自由を侵害
することはできないということを意味する。
第二に、契約の自由である。すなわち契約当
事者は、契約をするかしないか、どのような
内容の契約をするかについて、自由に決める
ことができることを意味する。契約自由の原
則はこのような私的自治の原則の契約の面に
おける一つの表れである。
第三に、過失責任主義の原則である。すなわ
ち、人は自由に行動することができ故意・過
失によって他人に損害を与えた場合に損...