私たちはさまざまな具体的事物をその類似性や共通性によってまとめ、カテゴリー化している。そして私たちは「ことば」を用いてカテゴリー化をおこなっている。「シャツ」「コート」をまとめて「フク」と呼ぶように、カテゴリー化は「ことば」によって形成されている。私たち日本人は日本語によってカテゴリー化しているが、「ことば」が異なる外国人であれば私たちとは異なるカテゴリーを持ち、知識から取り出される共通性や類似性も異なってくると考えられる。
例えば「トイレットペーパー・便座カバー」をカテゴリー化すると「トイレ用品」だが、「トイレットペーパー・牛乳パック」とカテゴリー化したときは「リサイクル」となる。同じ「トイレットペーパー」を含むカテゴリー化でも、それぞれで決め手となる特徴は異なっている。トイレットペーパーについての類似性や共通性が知識をもとに取り出されカテゴリー化されるのに用いられたと推測できる。
私たちはいろいろな事物を何気なく、意識することなくカテゴリー化しさまざまな場面に合わせて使い分けている。では実際に事物からの共通性を知識からとりだしカテゴリー化を行うとき、どのような知識が用いられているのであろうということを検討する。
概念の形成
目的
私たちはさまざまな具体的事物をその類似性や共通性によってまとめ、カテゴリー化している。そして私たちは「ことば」を用いてカテゴリー化をおこなっている。「シャツ」「コート」をまとめて「フク」と呼ぶように、カテゴリー化は「ことば」によって形成されている。私たち日本人は日本語によってカテゴリー化しているが、「ことば」が異なる外国人であれば私たちとは異なるカテゴリーを持ち、知識から取り出される共通性や類似性も異なってくると考えられる。
例えば「トイレットペーパー・便座カバー」をカテゴリー化すると「トイレ用品」だが、「トイレットペーパー・牛乳パック」とカテゴリー化したときは「リサイクル」となる。同じ「トイレットペーパー」を含むカテゴリー化でも、それぞれで決め手となる特徴は異なっている。トイレットペーパーについての類似性や共通性が知識をもとに取り出されカテゴリー化されるのに用いられたと推測できる。
私たちはいろいろな事物を何気なく、意識することなくカテゴリー化しさまざまな場面に合わせて使い分けている。では実際に事物からの共通性を知識からとりだしカテゴリー化を行うとき、どのよう...