日本大学通信 日本十進分類法(新訂9版)と日本目録規則(1987年版改訂3版)の特色について、学校図書館での活用を念頭において、説明しなさい。参考文献有り
図書館は多数の図書を収集し、収蔵しており、それらがもたらす情報は膨大である。しかし、蓄積した情報量が増大すれば増大するほど、その中から利用者の求める特定の情報を収録した図書を探し出すことは困難となる。そこで、図書館では、図書自体および図書の書誌的記録を一定の体系に則って配列している。その体系を理解するならば、利用者はさまざまな図書の中から、求める情報を収録した図書を容易に迅速に見出すことができる。この工夫こそ、図書館における分類法である。
日本十進分類法(以下:NDC)は、アメリカのデュウイが草案した十進方式を導入し、これを日本の図書館で適合するように再構成した、図書館の蔵書を分類するための表とその関係書類である。
NDCは、十進記号法の記号上の制約から人間のすべての知識を1から9の記号によって九つに分け、どれにも該当しないものに0を与えトップに置いて総記とし、10個の第一次区分、「類目表」を構成している。
NDCの第一次区分の各類はまた、それぞれ1から9に分けられ、それらに入らないものを0として、10個ずつ第二次区分、「綱目表」を構成する。
各綱はそれぞれ10個の第三次区分...