廃棄物を用いた排水処理装置の説明

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    資料紹介

    大学の化学工学演習の一環として見学に行った施設の環境配慮型の排水処理設備の技術説明資料です。この装置の設計は私が行いました。

    資料の原本内容

    廃棄物を利用した 排水処理装置について
    化学工学演習見学資料
    東都 雅典 
    廃棄物を利用した脱臭装置
    その1
    スクラバーって何だ
    乳酸飲料容器の活用


    水で臭いを洗い落とす
    洗浄水
    臭いのあるガス
    吸着脱臭へ
    定期的
    に交換
    発酵工程で発生する臭いの内で水溶性のものは、スクラバーで洗って吸着除去します。
    このスラバーの充填材は、乳酸飲料の使い終わったボトルを用いています。こんなもので十分に機能するのです。
    廃棄物を利用した脱臭装置
    その2
    環境素材を生かす
    臭いの吸着って何だ
    もみがら
    おがくず
    木炭





    使い終われば、良い堆肥になる
    さて、スクラバーで取れなかった臭いを吸着剤で取り除きます。
    使うのは、近隣の農家からもらった籾殻、製剤所からもらったオガクズ、そしてキャンプに使うような安い木炭です。
    これらを上から、もみ殻、オガクズ、木炭と重ねた引き出しに入れて、臭いはすべて吸着されます。
    使った後は、これらがみな良い堆肥になるのです。無駄のないリサイクル吸着装置です。
    廃棄物を利用した排水処理
    T501 嫌気処理槽
    嫌気処理槽には
    約4000本の
    鉄製コーヒー缶が
    入っている!


    誰だ!ゴミを水槽に
    入れたのは?
    鉄は水中で錆びる
    水中の酸素が減る
    嫌気性処理が容易になる
    嫌気性菌類の環境つくり
    排水中の有機物が減る
    排水処理の一環に、嫌気性処理を取り入れています。その水槽には、4000本ものコーヒー缶が入っているのです。
    嫌気性の条件を作るには、これが絶好の材料なのです。廃棄物利用の排水処理装置がこうして運用されています。
    重力ろ過をする砂ろ過装置
    排水
    ろ過水
    汚濁物質
    汚濁物質 
    ろ過層
    堆肥化装置へ
    堆肥化装置へ
    ろ過にもエネルギーを使わず
    汚濁物質は上層部の砂ごと
    堆肥にする
    環境配慮型の“ろ過器”
    ろ過器には、動力を使わないことにしました。排水をろ層に載せるだけ、汚いものが残ったら、それはかき集めて堆肥にしてしまうのです。そして新しい砂を上にかぶせます。運転エネルギーも汚れ物も無駄にしない環境配慮型のろ過器です。

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