個別援助技術の原則と進め方
社会福祉援助技術の中でも、食説クライエントと関わる食説援助技術は、問題、課題を抱えるクライエントを援助する上で、重要な方法である。直接援助技術には、集団援助技術(グループワーク)と、個別援助技術(ケースワーク)がある。グループワークは複数のクライエントを対象とする方法であり、そのベースには個々のクライエント1人ずつを対象とするケースワークがある。
(1)ケースワークの原則
ケースワークでは、クライエントとワーカーの1対1の関係で援助が行われるため、相互の信頼関係(ラポール)が重要となる。クライエントと信頼関係を築く際に、ワーカーが重視しなければならない点がある。
①個別化の原則
利用者一人一人の固有の性質を認め、理解し、それぞれの利用者の個性を正しくとらえ、利用者にとって最善でふさわしい援助方法を利用者と共に選択し、適切な対応をしなければならない。利用者は自信のもつ権利に基づき、固有の主体的存在として、また個性のある人格として扱われる必要がある。
②意図的な感情表出の原則
利用者は1人の人間であり、もちろん様々な感情を持っている。ワーカーは援助を行...