国語学概論②

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    国語学概論

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     九 文章・文体
    文章にはいくつかの類型がある。小説で文章の構成を見ると、物語の世界を示す要素・登場人物の心情を表現する要素・時間的に物語を展開する要素に分けることができる。
    それらを表現するには多様性に富んでおり、観客の視点・登場人物の視点・解説者や監督の視点の立場から構成される場合もある。文章の奥深さに感嘆すると共に、様々な要素を追求すべく価値を発見することができた。
    文体は、「です・ます体」の敬体とそれらをつけない常体がある。古く日本語は話し言葉のみが存在し、書き言葉は中国語から漢字を借用し、現在の「訓読み」のような用い方をしていた。
    十 敬語
    平安時代では、はっきりとした相対身分敬語が主に用いられていたが、現代においては年齢・役職等の要素が加わり、尊敬表現の使用判断に迷うこともある。身内・他人への尊敬を表す身内他人敬語は、特に昭和四十年以降に定着した。公式表現として使用される荘重語は、元々の敬う気持ちを表す働きを無視した敬語であり、現在では様々な複雑な敬意の表現方法が使用されている。時代と共に変化する敬語の用いられ方は新しい発見であり、その経緯について探求することは興味深い。
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