中和滴定
要旨
この実験では、イオン交換樹脂を使用して、塩化銅溶液中の銅イオンを水素イオンに置換、中和滴定で酸の濃度を求め、それから塩化銅溶液の濃度を求めた。実験手順は、濃度既知のシュウ酸標準溶液をよういて、NaOH水溶液の濃度を求めた。ここでシュウ酸標準溶液の濃度は0.0508 mol/l 、NaOH水溶液の濃度は0.09648 mol/lとなった。これを使用して酸試料溶液を滴定した。ここで酸試料溶液の濃度は0.025546 mol/lとなった。
目的
予めH+型にしたAmberlite IR-120 などの強酸型陽イオン交換樹脂にCu2+イオンを吸着させて当量のH+を流出させ、得られた酸溶液をシュウ酸によって標定した水酸化ナトリウム溶液により滴定すると共に、pH計を使って、滴定曲線を作り、グラフから中和点を求める。あわせてpH計の取り扱い方を学ぶ。
実験
イオン交換水樹脂カラムの調製
100 cm^3 ビーカーにイオン交換水樹脂を約20 cm^3とり、3 mol/l塩酸約20 cm^3を加える。上澄みが着色していたら、上澄みを重金属の廃液回収容器(黒3本)に移して、新たに3 mol...