222法学1

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    資料紹介

    1-1 法と道徳の差異


    1-2 実定法と自然法

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    222法学1-1 1-2
    1-1 法と道徳の差異
     法と道徳との関係は、とても密接である。さまざまな法学者や哲学者たちが法の原理や

    道徳との関連の解明について考察してきた。ローマの法学者ウルピアーヌスは、正義とは

    「立派に生活し、汝の隣人を害せず、各人の彼の分を与えること」であると定義づけたが、

    ヴィノグラドフは、この定義における3つの規範が道徳的であると同時に法的な規範であ

    ると指摘した。確かに、中世の西洋思想では、法と道徳が同一の規範であるとする認識が

    一般的であった。法と道徳を区分することは非常に困難であるが、法と道徳との関連と区

    分の解明を試みることは、法の本質を考える上で回避できない重要な問題である。

     道徳と法との関連と区分を考察する上で、道徳は2つの意味に要約されるだろう。1つ

    は、個人の意識や意思に働きかけていく内面的規範とする捉えかたである。2つ目は、社

    会により認証され、その社会に属する人の内面に良心として定着している規範である。し

    たがって、道徳は歴史的・社会的・そして地域的に一定の制約を受け、時代とともに変遷

    していくものであると捉えられる...

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