S8105 仏教大理科教育法Ⅱ レポート (A評価)
設題(1)子どもたちが生活している「地域の自然」を 教材化する必要性
日本の国土は南北に細長い列島であり、緯度によって気候は違う。また、大陸に近い日本海側か、太平洋側かによって気候が大きく違ってくる。したがって、そこに存在する自然・動植物の種類は実に様々であり、子どもたちが目にしたり接したりするものは、地域によって当然違いがある。
①子どもの自然の認識という観点から
子どもの自然の認識という観点から言って、自然認識には3つのレベルがある。第1のレベルは「事実認識」。個別の事物や現象をそのまま認識することである。第2のレベルは「原理・法則的認識」。第1レベルの事物や現象にどのような法則があるか、なぜそのような法則がなりたつのかの認識である。第3のレベルは「世界了解的認識」。自然の事物・現象や法則が他の事物・現象・法則とどのようにかかわっているかとか、私たち人間にとってどのような意味、あるいは意義があるかというように、それらを他の存在や私たちの生活とに関わりで認識することである。
②理科教育・環境教育という観点から
私たち人間は自然...