薬物と看護
薬に関する基礎知識
薬理作用が生体にその機能を高めるように働く場合を興奮作用といい、反対にその機能を抑制するような場合を抑制作用という。
薬物が吸収されて全身に作用が現れることを吸収作用または全身作用といい、薬物がある組織に特別な親和性をもち集中するか、強力に作用することを選択作用という。
2種類以上の薬物併用により、単独投与の場合より効力が増強されることを協力作用という。
薬効が類似の薬の併用で、それぞれの効力の和に等しい効力が現れる場合を相加作用といい、薬物の和以上に増強して薬効が表れる場合を相乗作用という。
併用により作用が弱まる場合は、拮抗作用という。
抗生物質によるビタミン欠乏に対しビタミンを投与するように、作用の欠点を補う併用を相補作用という。
薬物を連用していると、次第にその効果を減じて、増量しなければ目的の効果が得られなくなる。これを耐性という。
LD50(50%致死量)とは、ある薬物を与えると50%が死亡すると推計される量で、一般に動物の体重㎏当たりの容量で表す。
一群の動物数50%に効果のある量をED50(50%有効量)という。
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