『テキスト事例1「児童虐待通告事例への児童相談所の介入的な対応」(pp.243~249)を読んで、演習課題のポイント3について検討しなさい。』
このケースのような児童虐待には様々な要因が考えられるが、この事例内容を読む限りでは、一番の原因は母親の未発達にあると思われる。
まず、19歳という比較的若い年齢で長男を出産し、その後に結婚し長女を出産し、21歳で離婚している。
この間たったの3年間であり、立て続けに出産している事で、出産によっての精神面・身体面共に大きな負担があったことが考えられ、そのことが夫婦仲にも影響したと予測できる。
また、さして年齢が違わない、若く人生経験の少ない相手と、出産後の結婚ということで、本人達の結婚・子育てへの自覚や覚悟がないままに事が進んでいった様子がうかがえる。
そして比較的若い結婚・子育てにあると望ましい両親の協力が少なかったことが推測できる。
実家に戻ってから長女を乳児院に入れているので、実家の両親との関係が薄いことや、協力が得にくいこと、彼女自体の子どもに対する育て方も想像できる。
子育てに関しては、まずは働いて生活費が必要な状況であったため、...