『社会福祉援助技術の過程について、その展開過程を説明し、長期的援助の課程における特徴とその意義を述べよ。』
人間は、社会生活上の問題に遭遇した時、過去の経験などをもとに、まず自分で努力する。自分だけでの解決が無理であれば、次に身近な人の助けを求める。それでも解決困難な場合は、公的機関に頼り、社会資源に援助を求めざるを得ない。「自助」から「互助・共助」、そして最終的には「公助」を活用する。
個人の問題も時系列的過程で発生し、変化していく。
援助という過程も時間軸で捉えていく必要があり、人間の生活問題が人生のどのライフステージで現れ、一過性のものなのか継続的なものなのかによって、対応のあり方を変えることになる。ソーシャルワークにも時系列的思考が必要となる。
まず、社会福祉援助の一般的展開過程をみてみる。
1.インテーク(受理面接)
援助者が最初に利用者と出会う局面であり、問題の内容を把握し、どのような援助ができるかを判断する場面である。利用者本人からだけでなく、家族や親戚、近隣や専門機関からの紹介の場合もある。
利用者は、直面する問題からもたらされる不安と、相談をもちこもうとして...