今の若者や中高年の自殺が後をたたない。またニートと呼ばれる15~34歳(若年人口)のうち、仕事をせず、学生でもなく、職業訓練もしていない無業者が64万人に及ぶ。死を選んだり、ニートになった子どもたちはこれからどのように生きていくのか。校内暴力、いじめ、不登校、キレル、学級崩壊などの現象や事件のなかで、幼児期に何を知り、学べばよいのか。生きる力を育てるということを学んでみようと思う。
(1)生きる力とは何か。
大きな産声をあげて生まれた赤ちゃんは、とても力強く、でも何一つ出来ない身の危険性の中で生きるというパワーがある。人間は生まれながらにして本能的に、生きる力をもって生まれ、長い年月を経て、沢山の人に支えられて大人になっていく。不安はあっても夢を持ち、そこに向かって進む未来があり、それが「生きる」ということである。生きる喜びを見つけることが大事である。
(2)生きる力の弱体化
現代では、校内暴力、いじめ、不登校、キレル、学級崩壊など一連の現象や事件のなかで、子どもたちの生きる力の弱体化が問題になっている。その背景には、「何でもあり」の新自由主義的な風潮と「弱者切り捨て」の暴力支配が...