1988年の改正のポイントは、「免許状の種類が変わったこと」と、「免許基準が上げられたこと」である。
免許状の種類は従来、「1級」「2級」の2本立てであった。これは教員の給与やその他の勤務条件に反映されるものではなかった。1988年改正では「専修」「1種」「2種」の3本立てに改められた。その際、免許状の種類と』教員の給与をリンクさせ、免許状による教員の階層化が意図されていた。結局この点は見送られ、3本立て免許状制度のみが実現された。
1988年の改正のポイントは、「免許状の種類が変わったこと」と、「免許基準が上げられたこと」である。
免許状の種類は従来、「1級」「2級」の2本立てであった。これは教員の給与やその他の勤務条件に反映されるものではなかった。1988年改正では「専修」「1種」「2種」の3本立てに改められた。その際、免許状の種類と』教員の給与をリンクさせ、免許状による教員の階層化が意図されていた。結局この点は見送られ、3本立て免許状制度のみが実現された。
次に免許基準の引き上げでは、専門科目のうち、教職に関する科目を中心に履修すべき科目が増加し、履修単位数も増大した。特に教育方法に関する教科に重点が置かれた。これは、教育問題が多発し、教員の資質・能力ないし、不足を指摘するという形をとって学校に対する社会的な批判が高まった1970年代以降の状況に対するひとつの対応策であった。
1970年代以降、文部省、教育職員養成審議会を中心に、大学における教員養成に関する抜本的な改革が進められた。これは、近年の「少子化」傾向、児童生徒数の減少を背景とする教員採用数の減少に対応するとともに、いじめ、不登校、子供の自殺...