『社会福祉調査の性格と類型についてまとめ、統計調査と事例調査の相違について述べよ。』
社会福祉調査について、性格と接近法についてと、統計調査と事例調査の相違について以下に述べていく。
【社会福祉調査の性格と接近法について】
社会福祉調査は、新しい福祉サービスの開始や既存の福祉サービスの改善を計画したとき、あるいは、見逃されていた問題や新しく発見された問題を掘り起こして福祉課題として取り組もうとしたとき、また、市町村が人口の流入・流出や少子・高齢化などの動向を予測して将来の福祉需要に対する施設・サービスの整備計画や政策を策定しようとしたときなどに行われる。そのためには、まず、現状把握から始めることが重要である。的確な現状把握なしには、効果的なサービスや対応策を計画及び実施することが困難だからである。この現状把握を行う方法のひとつが社会福祉調査である。このような社会福祉調査は社会調査の応用分野であり、社会事象について現地調査により科学的な資料や統計推論のための資料を得ることを目的とした調査でもあるといえる。
調査に当たっての接近法について見ていくと、基礎資料的接近、問題解決的接近、...