「生きる力」の育成と道徳教育について述べよ。
まず、「生きる力」とはどのようなものだろうか。中教審答申によると「自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する能力」「自らを律しつつ、他人とともに強調し、他人を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性」「たくましく生きるための健康や体力」が「全人的な力」であり「生きる力」であると定義されている。つまり、確かな学力、豊かな人間性、健康・体力を学校教育で育てなければならない。そのためには、道徳教育はどのような役割を果たさなければならないのか。
人間が「生きる」ということは生物学的「生命」と文化・社会的「生活」として道徳的・人格的・宗教的「いのち」の3つで生きると言うことである。生物学的「生命」は人間存在の基底を成し身体によって担われている。それは人間が生存するためのもとになる力である。次に、文化・社会的「生活」は人間が特定の社会の一員として文化・社会的関係を生きる限り、免れることができないものである。しかし、
道徳教育の研究 第1設題
(1)
設 題
「生きる力」の育成と道徳教育について述べよ。
まず、「生きる力」とはどのようなものだろうか。中教
審答申によると「自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら
考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決す
る能力」「自らを律しつつ、他人とともに強調し、他人を
思いやる心や感動する心など、豊かな人間性」「たくまし
く生きるための健康や体力」が「全人的な力」であり「生
きる力」であると定義されている。つまり、確かな学力、
豊かな人間性、健康・体力を学校教育で育てなければな
らない。そのためには、道徳教育はどのような役割を果
たさなければならないのか。
人間が「生きる」ということは生物学的「生命」と文
化・社会的「生活」として道徳的・人格的・宗教的「い
のち」の3つで生きると言うことである。生物学的「生
道徳教育の研究 第1設題
(2)
命」は人間存在の基底を成し身体によって担われている。
それは人間が生存するためのもとになる力である。次に、
文化・社会的「生活」は人間が特定の社会の一員として
文化・社会的関係...
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