ローゼナウの政策決定理論を手がかりにアメリカの外交政策を論じる

閲覧数2,755
ダウンロード数6
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    ローゼナウの政策決定理論を手がかりに、ジョージ・W・ブッシュの外交政策と比較しながら、オバマ大統領の外交政策を論じる。
    (1)外的要因―米国卓越から無極化への変革―
    ブッシュ政権は民主主義の拡大を行うことにより米国卓越を目指したが、オバマ政権下では米国が自国優先となり内向きとなるため世界システムは無極化へ向かうことが予想される。
    ブッシュ政権が目指した米国卓越システムとはアメリカという大国が強いリーダーシップを発揮し、武力行使も辞さないシステムである。この卓越システムでは、トップドッグの優位性と垂直的構造のためシステムの利害調節が行なわれないまま、トップドッグによるによる一方的な問題処理秩序運営の傾向が見られる。それは短期的にはシステムの効率的運営を実現するが、長期的にはシステム内に不満と利害の絡んだ不協和音を増幅させ、現状打破勢力の力を高めることになる。
    その状況に置かれたのが9、11テロ後のアメリカであった。システム内で、イラク攻撃に対してはアメリカの一方的な先制攻撃によるものであるとの不協和音が生じた。さらにはまた、8年間にわたるイラクとアフガニスタンへのNATO諸国を始めとする...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。