アメリカ合衆国について、自然環境と経済活動を中心とした地誌を作成せよ。
1、自然環境
(1)地形
北アメリカ大陸の中央部の本土と、大陸北西部のアラスカ、太平洋のハワイ諸島、アリューシャン列島を国土とし、海外にプエルト・リコ、バージン諸島、東サモア、グアムなどの諸領をもつ。本土は東西約4000km、南北約2000kmと広大で、自然環境は多様である。
西部には幅約2000kmの山地域があり、ロッキー山系、シエラネバダ山脈、カスケード山脈、海岸山脈などが平行して南北に連なり、環太平洋造山帯の一部をなす。これらの間にコロンビア高原やグレートベースンなどがあり、高原を横切ってコロンビア川とコロラド川の二大水系が西流して太平洋に注ぐ。
東部には幅500km内外の山地域があり、アパラチア山系がセントローレンス川からアラバマ州にかけて連なる。アパラチア高原には、合衆国繁栄の基礎となった世界最大の瀝青炭田・ペンシルベニア炭田がある。
また大西洋岸とメキシコ湾岸には、広く海岸平野が発達する。大西洋岸ではアパラチアから多くの河川が注ぎ、山麓に滝線都市を発達させ、海岸では沈降した河口が三角江をつくり、ニュー...