1. 廃棄物処理法とは
廃棄物処理法は1970年12月25日に制定され、71年9月24日に施行された「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」の略称である。別名「廃掃法」とも呼ばれている。
この法律は、廃棄物処理法の前身である「清掃法」(54年に制定)を全面的に改正して制定された。その後、廃棄物処理法は76年、91年、97年、2000年に改正が行われ、廃棄物に関する規制は強化されてきた。
2. 廃棄物処理法の変遷
廃棄物に関する考古学的な遺跡には、貝塚といわれるものがある。貝塚は日常生活から排出された廃棄物の捨て場所だった。この時代には、特別の処理をしなければならない廃棄物はなく、自然の浄化力によって還元されていた。
1900年(明治33年)… 汚物掃除法成立
江戸時代の末に開国した我が国に、外国からの進んだ文化が入ってきたが、人や物の交流が盛んになるにつれ、コレラやペストなどの伝染病も流入してきた。この対策のために1897年(明治30年)の「伝染病予防法」と併せて制定され、汚物の衛生的処理のため、ゴミの焼却が推奨された。
・1954年(昭和29年)…汚物清掃法
第二次世界大戦の荒廃から脱却しつつあったこの時期になると、廃棄物処理が衛生的で快適な生活環境を保持するために、環境衛生の見地から取り上げられるようになる。この法律でも公衆衛生の向上を目的にしていた。そして主体処理を全国の市町村に拡大し、市街区域を中心とする区域内の汚物処理を行うこととした。
・1967年(昭和42年)…公害基本法成立
・1970年(昭和45年)…廃棄物処理法
経済の高度成長とともに、廃棄物の量も急激に増加し、廃棄物の質も大きく変化してきた。また、一般廃棄物だけでなく、産業廃棄物を適正に処理・処分することの重要性も環境保全上の見地から認識されるようになり、いわゆる公害国会で制定された。産業廃棄物処理体制の確立、事業者の産業廃棄物処理責任の明確化も図った。
《廃棄物処理法について》
廃棄物処理法とは
廃棄物処理法は1970年12月25日に制定され、71年9月24日に施行された「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」の略称である。別名「廃掃法」とも呼ばれている。
この法律は、廃棄物処理法の前身である「清掃法」(54年に制定)を全面的に改正して制定された。その後、廃棄物処理法は76年、91年、97年、2000年に改正が行われ、廃棄物に関する規制は強化されてきた。
廃棄物処理法の変遷
廃棄物に関する考古学的な遺跡には、貝塚といわれるものがある。貝塚は日常生活か
ら排出された廃棄物の捨て場所だった。この時代には、特別の処理をしなければならない廃棄物はなく、自然の浄化力によって還元されていた。
・1900年(明治33年)… 汚物掃除法成立
江戸時代の末に開国した我が国に、外国からの進んだ文化が入ってきたが、人や物の交流が盛んになるにつれ、コレラやペストなどの伝染病も流入してきた。この対策のために1897年(明治30年)の「伝染病予防法」と併せて制定され、汚物の衛生的処理のため、ゴミの焼却が推奨された。
・1954年(昭和29年)…汚物清掃法 第二次世界...