「満州事変から日中戦争へ」という本をまとめたものである。柳条湖事件から日中戦争までに至るまでを詳細に記してある。
日本政治史レポート
「満州事変から日中戦争へ」を読んで
この本について考えていくにあたり、まずは各章の内容についてまとめていきたい。
【第一章】
*柳条湖事件…1931年9月18日、関東軍によって南満州鉄道の一部が爆発されたことに始まる。
→事件発生時の大物二人は?
蒋介石…約30万の国民党軍を率いて中国共産党と戦っていた。
張学良…約11万の軍隊を率いて華北の石友三軍と戦っていた。
↓
柳条湖事件は蒋と張が不在のときを狙って起こされた。
why? 事変前の関東軍には約1万400名しかおらず、力の差が歴然としていた。
*関東軍の一番の心配事は…「アメリカの干渉」
→干渉を避けるために短期的に満州全土を制圧しなければならない。
そのためには国際連盟規約、九カ国条約、不戦条約に抵触しない事変の方法を考える必要があった。
↓
そのために選ばれた理論が、張学良が満州の住民の支持を失い、
彼らが反乱を起こしたとするもの。
そして溥儀を頭首とする政権樹立が構想されていた。
【第二章】
・二章では満蒙での日本での権益が列国に認められていたかのかどうか、という点について述べら...