刺激の感情価と注意の関係
Emotional Stroop Taskを用いて
目的
Stroop(1935) Taskパラダイムは多くの研究によって注意プロセスの検討に用いられているが、色名呼称反応への干渉が生じるのは、色名を文字刺激として用いる場合だけではないことが報告されている(Williams, Mathews, & MacLeod, 1996)。心理学実験演習(2008)において、Emotional Stroop Taskを用いて実験を行ったが、仮
刺激の感情価と注意の関係
Emotional Stroop Taskを用いて
目的
Stroop(1935) Taskパラダイムは多くの研究によって注意プロセスの検討に用いられているが、色名呼称反応への干渉が生じるのは、色名を文字刺激として用いる場合だけではないことが報告されている(Williams, Mathews, & MacLeod, 1996)。心理学実験演習(2008)において、Emotional Stroop Taskを用いて実験を行ったが、仮説は支持されなかった。
本実験では、刺激語を改変し、心理学実験演習(2008)の追試を行う。心理学実験演習(2008)で仮説が支持されなかったのは、刺激語があまり否定的だと感じられなかったためだと考えられるので、本実験ではより否定的だと感じられる一文字の語を刺激語に用いる。仮説は、否定的感情に関する言葉を文字刺激として用いると、中性語を用いた場合と比較して、色名呼称反応時間が長くなるというものである。
方法
被験者
大学生4名が実験に参加した。
材料
刺激を与えるのに中性語カードと否定語カードを用いた。中性語カードには、4つの中性...