●(課題 6)中国近代史および朝鮮近代史で重要と思われる出来事あるいは人物と歴史上における果たした役割について。
まず最初に、ここでは、中国近代史のなかから1911年に起こった(辛亥革命)について取り上げて説明していきたい。19世紀半ば以降、中国は列強諸国による圧力を受け続けてきたが、そこには世界的な近代化の潮流に乗り遅れていたという中国独自の事情があった。そうしたことから中国国内には国家改造の兆しが見え始め、やがて辛亥革命が勃発することとなるのである。辛亥革命に重要性を見出すことができるのはまさにその部分であり、清朝打倒によって封建的な王朝体制を切り崩したことと、そのことによって本格的な近代社会の実現を可能とした点に意義があったのである。以下、革命までの経緯を踏まえつつ、詳しく見ていくこととする。
事の発端をたどれば、19世紀半ば以降の(太平天国の乱)や対外的な戦争での敗北などが中国国内に革命論をもたらすきっかけとなっている。太平天国の乱に際して中国の軍隊はその威力を発揮することができず、鎮圧は外国人の指揮する部隊によって行われた。また、(アヘン戦争)よりはじまり、(清仏戦争)、(...