●(課題6) 第四紀の地殻変動を調べる方法を2つあげ、それと現在の地形との関係を説明しなさい。
第四紀の地殻変動を調べる方法のまず一つ目として、ボーリング調査を挙げることができる。ボーリングによって第四紀に海底に堆積した地層が厚く存在することが判明しているが、中でも関東の「千葉-船橋-春日部-高崎」を連ねる地帯は、地表から第四紀層の底までの厚さが最も厚く、千葉付近では1200mに達するものであるという。こうした関東平野の北西~南東の地帯で海成層が厚いことは、関東舟状海盆が長く存在した間に地層の堆積が行われたことを意味しているといえる。
また、この地層の続きは、関東平野周辺では陸上に現われている部分もあり、銚子や多摩丘陵などで実際に見ることができる。そして、それらの場所における地層には共通して、関東平野の中央部の方向にゆるく傾き下がっているという特徴がみられたのであった。そのことから、第四紀において関東平野地域では、東京湾北部を中心とする盆状の構造をつくる地殻変動「関東造盆運動」が起こったと考えられている。なお、この地殻変動は、地層の傾きや厚さだけでなく、陸上の台地・丘陵・山地の配...