設 題
⇒テネシー・ウィリアムズ作『ガラスの動物園』の主題について述べよ。
『ガラスの動物園』は、テネシー・ウィリアムズの出世作で自伝的戯曲として知られている。
設 題
⇒テネシー・ウィリアムズ作『ガラスの動物園』の主題について述べよ。
『ガラスの動物園』は、テネシー・ウィリアムズの出世作で自伝的戯曲として知られている。この戯曲は、第一部の「紳士の訪問にそなえて」と第二部の「紳士の訪問」の二部に分かれており、第一部が二場、第二部が五場の、あわせて七場から構成されている。本稿では、まずそれぞれの登場人物について述べた後、演出の技法の効果と、語り手トムの役割の二つの観点から戯曲の主題が何であるかを考察していきたい。
登場人物
登場人物はウィングフィールド家のトム、姉のローラ、母のアマンダと、トムの同僚のジムの4人である。また、登場はしないが、ウィングフィールド家の壁に、長距離に恋をして家を出て行ったトムの父親の写真が掛けてある。
トムは、父親の居ない家計を支える為、靴工場で働いている。夢はあるが、家庭に縛られ追いかける事が出来ないでいる。また、惨めな人生から抜け出したいと考えている。また、劇中には、現在を生きるトムが、語り手として登場する。
姉のローラは、内気で、家に引きこもり、コレクションしたガラス細工の動物達を眺めて日々を送っている。被害妄想が...