「教職論研究」のレポートを書くにあたって、確認しておきたいのは、本稿は水谷修著の「『夜回り先生』を読んで共感したことや学んだこと」と「私の三条教憲」についての2つの意味段落によって成り立っているということである。
1.『夜回り先生』を読んで
私の持っている教師像というと、「教え方が下手だ」とか「社会から孤立した存在」という悪いイメージが強い。出会ってきた先生、全てにそういった悪いイメージを持ったわけではないが、大多数の先生にはいいイメージを持っていない。しかし、この本を書いている水谷先生は私の持っていたイメージとは全く正反対の先生である。
彼は横浜の夜間高校に勤めている先生である。彼の日課は夜中の9時まで仕事をした後、部活の顧問を10時30分までやり、そのあと夜の町を回り、ピンクチラシや風俗の立て看板を片づけたり、街角にたむろする若者たちに声を掛けたりすることを12年間も続けている。時には「なかなか家に帰らない子供、または事情があって家に帰れない子供がいれば、その子供に付き添い、翌朝まで話し込む」(本文P39)そうだ。それだけでなく、午前中は講演、夜中は電話やメールで生徒の相談に乗り、週末も日本のどこかで夜回りをしており、12年間、休みは一度もないのだそうだ。
彼のどんな点が素晴らしいと思ったか3点か挙げたい。
「教職論研究」~『夜回り先生』を読んで~
「教職論研究」のレポートを書くにあたって、確認しておきたいのは、本稿は水谷修著の「『夜回り先生』を読んで共感したことや学んだこと」と「私の三条教憲」についての2つの意味段落によって成り立っているということである。
1.『夜回り先生』を読んで
私の持っている教師像というと、「教え方が下手だ」とか「社会から孤立した存在」という悪いイメージが強い。出会ってきた先生、全てにそういった悪いイメージを持ったわけではないが、大多数の先生にはいいイメージを持っていない。しかし、この本を書いている水谷先生は私の持っていたイメージとは全く正反対の先生である。
彼は横浜の夜間高校に勤めている先生である。彼の日課は夜中の9時まで仕事をした後、部活の顧問を10時30分までやり、そのあと夜の町を回り、ピンクチラシや風俗の立て看板を片づけたり、街角にたむろする若者たちに声を掛けたりすることを12年間も続けている。時には「なかなか家に帰らない子供、または事情があって家に帰れない子供がいれば、その子供に付き添い、翌朝まで話し込む」(本文P39)そうだ。それだけでなく、午前中は講...