子どもの絵を審査する、あるいは児童画展を鑑賞する時、私たちは子どもの表現のどんなところに注目して見ればよいのか。
子どもの絵、児童画を描く技術のみを見ただけで上手である下手であると判断を下すのは、絵に描かれている子どもの表現をきちんと理解、評価をしているとは言えない。大人が描く絵に比べると写実性や技術は大変劣っている。そのような技術だけを評価すると子どもたちが本来持っている躍動感や柔軟な発想が失われるだけである。よって大人の描いた絵を評価する基準、鑑賞する目線が同じでは子どもが描いた絵が何を一番に訴えているのかが見えては来ない。鑑賞している絵を描いているときの子どもたちの感じたことや楽しい...