国際会計基準とは、1973年設立の国際会計基準委員会が設定・公表している財務諸表作成に関する国際的統一化のための会計基準のこと。企業活動のグローバル化や証券市場のボーダーレス化が進んだ今日にあっては外国企業への投資を検討する投資家もたくさん存在する。しかし、このような投資家が外国企業の財務諸表を見た場合に各国の財務諸表作成基準が異なっていては、その内容を正しく理解することができず、結果として正しい企業評価(投資判断)を下すこともできない。そこで、世界共通の財務諸表作成基準(IAS)を制定し、その基準に従って各国の企業が財務諸表を作成することで、どの国の企業であっても投資家は正しい企業評価を行い、投資判断のための正確な資料を手にすることができるようになる。会計ビックバンへの対応(国際会計基準への対応)を課題としていた日本企業にしてみれば、会計管理機能が充実したERPパッケージを導入することが、最も効率的な課題解決策でもあったわけである。わが国におけるERPパッケージ導入企業が国際会計基準の適用時期を境に急増しているのもこのような事情によるものだ。ERPパッケージの中には会計管理モジュール...