SCMに関する理論的考察

閲覧数2,657
ダウンロード数8
履歴確認

    • ページ数 : 19ページ
    • 会員2,200円 | 非会員2,640円

    資料紹介

    SCMに関する理論的考察
    1節 SCMの背景
    IT化と共にSCMという概念も企業の中では大きく響いている。SCMはアメリカから始
    まって現在もアメリカの全般的な産業に活用されている。日本でもSCMを投入している企業が多くなってきた。しかし、SCMの発想は日本からである。
    SCMの概念は1980年代のアメリカから始まった。1980年代の低迷の中で苦しんでいたアメリカは急成長している日本自動車産業の生産方式の研究を行った。日本自動車産業の生産方式と言われたが、実際にはトヨタ生産方式を中心として研究が行われた。無駄のない、流れるような生産方式、トヨタ生産方式を理想化してリーン生産方式として呼ばれるようになった。リーン生産方式はトヨタ生産方式いわゆる、『カンバン』生産方式のアメリカ版である。
    その後、米国では、メーカーと小売がお互いに消費者を意識しながら提携し、情報共有による電子データのフル活用でデマンド・チェーン発想のプロセス改善をしようという気運がでてきた。1985年に衣料品でQR (quick response ) が、93年に食料品でECR (efficient consumer response ) がスタートした。そして、エレクトロニック・コマース(EC)への誘導政策にともなうEDIの普及により、QR/ECRが本格展開した。
     一方、サプライヤー側では需要予測、生産計画、資材手配などのSCM管理ソフトがあるが、それらにはMRP(Product Requirement Program)やPDM(Product Data Management) の考え方が取り入れられている。
     これら全体にわたるシームレスなデータ・リンクが要請されており、たとえば、マイクロソフト社は、そのための基盤として、180社を超えるソフトウェア・ベンダーとバリュー・チェーン・イニシアティブ(VCI)を組織している。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    SCMに関する理論的考察
    1節 SCMの背景
    IT化と共にSCMという概念も企業の中では大きく響いている。SCMはアメリカから始
    まって現在もアメリカの全般的な産業に活用されている。日本でもSCMを投入している企業が多くなってきた。しかし、SCMの発想は日本からである。
    SCMの概念は1980年代のアメリカから始まった。1980年代の低迷の中で苦しんでいたアメリカは急成長している日本自動車産業の生産方式の研究を行った。日本自動車産業の生産方式と言われたが、実際にはトヨタ生産方式を中心として研究が行われた。無駄のない、流れるような生産方式、トヨタ生産方式を理想化してリーン生産方式として呼ばれるようになった。リーン生産方式はトヨタ生産方式いわゆる、『カンバン』生産方式のアメリカ版である。
    その後、米国では、メーカーと小売がお互いに消費者を意識しながら提携し、情報共有による電子データのフル活用でデマンド・チェーン発想のプロセス改善をしようという気運がでてきた。1985年に衣料品でQR (quick response ) が、93年に食料品でECR (efficient consumer re...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。