近年、商品の安全性が疑問視されるような事件が多発している。食品の問題では中国の餃子中毒問題、米国のBSE牛危険部位混入問題、住宅の問題では姉歯設計事務所による耐震偽装問題と多くの商品問題、消費者問題が発生している。最近では食品や住宅の安全性の確保の従前の仕組みや国による諸制度の限界が次第にクローズアップされるなかで、これまで、概して効率的であり適性であるとされていた市場の分業システムの落とし穴が、改めて露呈してきている。目下、企業・事業者、消費者、行政のそれぞれが、現代の市場システムの不透明さや欠陥に気が付いたところであり、今後の商品や市場システムに関する安全性の確保の議論がスタートしたところである。ここでは、商品と市場の安全性確保の考え方の経緯に沿って、安全性の意義、安全性の条件、関係法規等を踏まえた商品の安全性の在り方を以下に論ずる。
近年、商品の安全性が疑問視されるような事件が多発している。食品の問題では中国の餃子中毒問題、米国のBSE牛危険部位混入問題、住宅の問題では姉歯設計事務所による耐震偽装問題と多くの商品問題、消費者問題が発生している。最近では食品や住宅の安全性の確保の従前の仕組みや国による諸制度の限界が次第にクローズアップされるなかで、これまで、概して効率的であり適性であるとされていた市場の分業システムの落とし穴が、改めて露呈してきている。目下、企業・事業者、消費者、行政のそれぞれが、現代の市場システムの不透明さや欠陥に気が付いたところであり、今後の商品や市場システムに関する安全性の確保の議論がスタートしたところである。ここでは、商品と市場の安全性確保の考え方の経緯に沿って、安全性の意義、安全性の条件、関係法規等を踏まえた商品の安全性の在り方を以下に論ずる。
19 68年に成立した消費者保護法は消費者の4つの権利に対応するものであるが、なかでも商品の安全性は、消費者の権利として社会的必然性をもって認識された。しかしながら、商品の安全性の議論は、その本質的重要性の故に、幅広く、奥も深い。商品の品質評価や...