癖というのは、かたよった好みや趣向が習慣になったものである。ひとは自覚のあるなしに関わらず、癖のひとつや二つ持っているものだろう。しかし、それが自分や周囲のひと間に悪影響を与えるとなれば、看過できまい。遅刻を繰り返す人間が身近にいれば周囲の人間は迷惑を被るし、飲酒後に暴力を振るうひとの傍にいることは危険極まりない。こういった遅刻、飲酒というような悪癖を改善するにはどうしたらいいのだろうか。
昨今、健康増進法や増税、広告の規制などで話題になっているタバコであるが、喫煙もまた本人および周囲の人間への害悪である。そこで、禁煙のプログラムを考えたい。
「タバコを吸う」という行為には、タバコを買う、タバコを持ち歩く、タバコを出す、タバコに火をつける、タバコを吸う、というプロセスが含まれている。それぞれの行動が連鎖してひとつの行動に結びついているのだから、連鎖の一部を遮断することができればその行動へは行き着かないだろう。
ではタバコを買う行動を規制するためには何ができるだろうか。まず、タバコが買えるような金額を持ち歩かないという物理的拘束が可能である。日常生活で財布を持ち歩かないわけにはいかないが、小銭を持ち歩かないようにする、財布をかばんの中で出しにくくしておく、などの方法があるだろう。また、買い物をするときについでで買ってしまうような場合には、その買い物をタバコが売っていないところでする環境の変更が必要かも知れない。本年7月から施行されたタバコの増税は、値上がりによって買う気持ちを抑制するのに一役買っていると思われる。広告にタバコによってもたらされる悪影響について明記し、マイナスの情動を誘発する刺激を対提示することも望ましい。買おうとするひとはタバコに悪印象を抱いて行動の頻度が減るだろう。
禁煙治療プログラムを考える
癖というのは、かたよった好みや趣向が習慣になったものである。ひとは自覚のあるなしに関わらず、癖のひとつや二つ持っているものだろう。しかし、それが自分や周囲のひと間に悪影響を与えるとなれば、看過できまい。遅刻を繰り返す人間が身近にいれば周囲の人間は迷惑を被るし、飲酒後に暴力を振るうひとの傍にいることは危険極まりない。こういった遅刻、飲酒というような悪癖を改善するにはどうしたらいいのだろうか。
昨今、健康増進法や増税、広告の規制などで話題になっているタバコであるが、喫煙もまた本人および周囲の人間への害悪である。そこで、禁煙のプログラムを考えたい。
「タバコを吸う」という行為には、タバコを買う、タバコを持ち歩く、タバコを出す、タバコに火をつける、タバコを吸う、というプロセスが含まれている。それぞれの行動が連鎖してひとつの行動に結びついているのだから、連鎖の一部を遮断することができればその行動へは行き着かないだろう。
ではタバコを買う行動を規制するためには何ができるだろうか。まず、タバコが買えるような金額を持ち歩かないという物理的拘束が可能である。日常生活で財布を...