? 書名
『ひきこもりと家族トラウマ』 服部雄一 NHK出版 2005 8月10日
? 内容の要旨
国内で100万人いると言われている「ひきこもり」。その原因は、人間関係の基本である親子関係のゆがみ、いじめ、友人の裏切りなどからくる人間不信であるといわれている。しかし人間不信であるという安易な結論づけに留まらず何故人間不信が起こったのかという本質に迫っていく。
また、『ひきこもり=本人の甘え』、もしくは『ひきこもり=親の甘やかし』と言われがちであるが、現実には本人の甘えや親の甘やかしが原因ではないと本書は語っている。この、『甘やかし』という表現の裏側に隠された本質を見つめることによって何故日本にだけひきこもりが存在しているのかを紹介しているのが本書の要旨である。
?私の考え
私が何故この本を選んだかというと、ひきこもりに興味があったからです。私は、ひきこもりという症状は表面に出てきていなくても現代社会に生きる人間ならば大なり小なり抱えている心の不安であると考えていました。私の考えがあっているか、どうかを確認する意味と、ひきこもりについて新しい知見を手に入れるためにこの本を選択しました。
冒頭、私にとって衝撃的な内容が書いてありました。それは、日本にしかひきこもりという病気は存在しないということです。そして、さらに衝撃的だったのは日本にしかひきこもりがない原因は、日本社会の構造そのものだと書かれていたからです。『日本社会の基本構造は、『和』です。しかし、今この『和』が歪んだ形になってしまっていて協調性という意味から、強制になってしまっていると書かれていました。世間体を気にするあまり、子どもに出世やよい子を強制する親、三世帯家庭では祖父母の意向が強くなり親も子どもも行動を強制されている。
① 書名
『ひきこもりと家族トラウマ』 服部雄一 NHK出版 2005 8月10日
② 内容の要旨
国内で100万人いると言われている「ひきこもり」。その原因は、人間関係の基本である親子関係のゆがみ、いじめ、友人の裏切りなどからくる人間不信であるといわれている。しかし人間不信であるという安易な結論づけに留まらず何故人間不信が起こったのかという本質に迫っていく。
また、『ひきこもり=本人の甘え』、もしくは『ひきこもり=親の甘やかし』と言われがちであるが、現実には本人の甘えや親の甘やかしが原因ではないと本書は語っている。この、『甘やかし』という表現の裏側に隠された本質を見つめることによって何故日本にだけひきこもりが存在しているのかを紹介しているのが本書の要旨である。
③私の考え
私が何故この本を選んだかというと、ひきこもりに興味があったからです。私は、ひきこもりという症状は表面に出てきていなくても現代社会に生きる人間ならば大なり小なり抱えている心の不安であると考えていました。私の考えがあっているか、どうかを確認する意味と、ひきこもりについて新しい知見を手に入れるためにこの本を選択...