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LM4041
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1.1 問題
次の LM4041 を利用した定電圧源回路を完成させよ。
Fig.1 LM4041を用いた基準電圧回路
1.2 解法
LM4041 は、高精度マイクロパワー・シャント型基準電圧であ
る。上記回路に至るには、National Semiconductorのデータシー
トを熟読する必要があるが、今回は出来上がった回路に対しての
考え方について述べる。まずは、この回路に流れる電流について
考える。以下の Fig.2を利用して述べる。
Fig.2電流の流れ
Fig.2に電流の流れを示した。I1 は Vin から Vout に流れ、I2;I
定電圧源回路 -1― LM4041 を利用した定電圧源 ―
増成伸一
平成 21 年 2 月 9 日
1
定電圧源回路 -1-
1.1
問題
電流である。データシートにはフィードバック電流として記載さ
れている。したがって、この漏れ電流に対して十分大きい電流を
次の LM4041 を利用した定電圧源回路を完成させよ。
Vin
Vin
0
I3 として流さなければ、出力電圧を得ることができない。
ここまでの、内容を数式を用いてまとめると
Vout − Vin = R1 I1
(1)
I1 = I2 + I3
R3
Vout
VREF =
R2 + R3
I3 >> IF B
(2)
Vout
R1
Vout
+15V
R2
t
0
+10V
t
LM4041-ADJ
と表すことができる。
R3
Fig.1 LM4041 を用いた基準電圧回路
1.2
解法
LM4041 は、高精度マイクロパワー・シャント型基準電圧であ
る。上記回路に至るには、National Semiconductor のデータシー
トを熟読する必要があるが、今回は出来上がった回路に対しての
考え方について述べる。まずは、この回路に流れる電流について
考える。以下の Fig.2 を利用して述べる。
R1
1
4
2
Vout
I3
Vin
I2
I1
7
5
R2
IFB
LM4041-ADJ
3
6
R3
Fig.2 電流の流れ
Fig.2 に電流の流れを示した。I1 は Vin から Vout に流れ、I2 , I3
に分散される。I2 は、LM4041 を駆動させるために必要な電流で
データシートには最小駆動電流としても記載されている。I3 の経
路は、LM4041 の出力電圧を調整するために必要な経路である。最
終的な出力電圧は、VREF (点 5) 電圧の抵抗分割(R2 , R3 )によっ
て決定することができる。
次に、IF B についてだが、これは LM4041 に吸い込まれる漏れ
(3)
(4)