93回薬剤師国家試験問137

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    93回問137
    肝臓・胆道・膵臓に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
    グリチルリチン酸は、糖質コルチコイド様作用を示し、慢性肝疾患における肝機能異常を改善する。
    フロプロピオンは、ムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断して胆管平滑筋を弛緩させ、十二指腸内への胆汁排出を促進する。
    ケノデオキシコール酸は、肝臓でのコレステロール合成を阻害し、胆石表面のコレステロールをミセル化して溶解する。
    ウリナスタチンは、トリプシン阻害作用のほか、リパーゼや顆粒球エラスターゼの阻害作用をもち、急性膵炎に用いられる。
    カモスタットは、コレシストキニン受容体を遮断して、膵酵素分泌を抑制する。
      1(a,b,c) 2(a,b,e) 3(a,c,d)
      4(b,d,e) 5(c,d,e)
    解答 3
    ○ グリチルリチン酸は、肝において糖質コルチコイドの不活性化に関与する酵素を抑制することにより、糖質コルチコイドの作用を増強し、慢性肝疾患における肝機能異常を改善する。
    × フロプロピオンは、COMT阻害剤であり、内因性のアドレナリンやノルアドレナリンの代謝を抑制し、十二指腸内への胆汁排出を促進する。
    ○ 
    ○ 
    × カモスタットは、膵酵素を阻害するタンパク分解酵素であり、慢性膵炎に用いられる。

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