商学総論 分冊1 評価A

閲覧数1,559
ダウンロード数6
履歴確認

    • ページ数 : 5ページ
    • 会員880円 | 非会員1,056円

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     商業の研究対象と方法について述べる。
     経済学の研究対象とする経済事象には一般的に、個々の経済単位の経済行為としての活動と、社会的、総合的な無意識的経済現象の二つがある。
     商業の研究対象も、これに対応して二つに区別することができる。一つ目は経済学の一分野としての商業経営学の研究対象である生産者より消費者に至る商品の移転を、経済的あるいは個別経済的に研究する意思活動の視点である。二つ目は社会経済学あるいは国民経済学の一分野としての商業経済学の研究対象である、経済的あるいは国民経済に研究する流通現象の視点である。
     商業の研究対象は、商業経営的研究と商業経済的研究の二様がある。それぞれの研究対象は、無関連の下に存在するものでない。商業経営の個別経済的研究に対して、商品流通現象の社会的経済研究が生じたものの、両者が並存する段階においては、用語の使用に際して区別して使用するのが適当である。
     生産者から消費者までの商品の社会的移転に関する考察は、多様な方法の併用の下で内容が形成されてきた。社会経済的視点から、伝統的に経済全体の動きを把握する三つの研究方法が認められている。この三つの研究方法...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。