現代の日本女性労働者の実情
一昔前まで、女性は結婚したら、または子供が生れたら、仕事をやめ家庭に入り、家事や育児に専念するというのが一般的な女性の生き方であった。そのような時代を生きてきた会社の上司(男性)に結婚した後も仕事を続けたいと申し出たり、育児休業を要求したりすれば、「女性は普通、結婚すれば仕事をやめるものだ」言われる。
しかし経済のソフト化、サービス化が進んだ1980年代以降、結婚しても、子供が生れても働き続ける女性や、いったん家庭に入っても、子供が手を離れるようになったら再び働き始める女性が増えてきた。そして、1984年にはじめて、働く主婦の数が専業主婦の数を上回った。その後この傾向がますます加速し、2000年には、専業主婦1739万人、女性雇用者は2140万人と、働く主婦が多数派になったのである。「女性は結婚をしたら仕事をやめる」というのは、時代遅れの認識となったのである。
しかし女性労働者は増加してきたが。女性は男性と同じように働いているわけではない。男性は学卒業後就職し、その後は継続して働くから、30歳くらいまでは年とともに労働率があがり、その後は同じ水準を維持し、高齢期になって低くなるという1山型になる。
しかし女性の場合、出産、育児期には仕事をやめて家庭に入り、子供が大きくなってから再び働くというパターンをとるから、労働力率のピークが2つの、M字型就労形態になると言われてきた。先進工業国では、技術革新、サービス経済化、経済のグローバリゼーションなどが進行し、労働力の女性化という現象が進んだ結果、1980年代にはほとんどの国で、女性の働き方も男性と同様な1山型へと移行している。M字型就労形態は日本と韓国だけになってしまった。日本は韓国と並び、家事・育児などのアンペイド・ワークは女性の役割であるとする性別分業が、際立って強い国なのである。
日本の女性労働者
現代の日本女性労働者の実情
一昔前まで、女性は結婚したら、または子供が生れたら、仕事をやめ家庭に入り、家事や育児に専念するというのが一般的な女性の生き方であった。そのような時代を生きてきた会社の上司(男性)に結婚した後も仕事を続けたいと申し出たり、育児休業を要求したりすれば、「女性は普通、結婚すれば仕事をやめるものだ」言われる。
しかし経済のソフト化、サービス化が進んだ1980年代以降、結婚しても、子供が生れても働き続ける女性や、いったん家庭に入っても、子供が手を離れるようになったら再び働き始める女性が増えてきた。そして、1984年にはじめて、働く主婦の数が専業主婦の数を上回った。その後この傾向がますます加速し、2000年には、専業主婦1739万人、女性雇用者は2140万人と、働く主婦が多数派になったのである。「女性は結婚をしたら仕事をやめる」というのは、時代遅れの認識となったのである。
しかし女性労働者は増加してきたが。女性は男性と同じように働いているわけではない。男性は学卒業後就職し、その後は継続して働くから、30歳くらいまでは年とともに労働率があがり、その後は...